東芝が原発事業の失敗で半導体事業を分割会社にして売却するようで2兆円超えの応札もあったようである。ソフトバンクがアームを買収するようにIOTなど成長余力が応札価格を上げている。しかし実体は過酷な競争に晒されながら勝ってこその黒字であって中途半端な投資では儲からない市場であろう。事業間損益を差し引きして半導体事業の黒字を原発事業の投資で消せることが両立する理由であるから差し引き1兆円の資金が残るのであれば売るには絶好の機会となる。旧来事業に関わる雇用を経営者から末端まで、社屋や事業資産をできる限り付合させて売り、限りなく資金だけが残る会社にすれば、優秀な投資主体が株の買いに入ると思われる。1兆円あれば遺伝解析、人口知能とブレンマシンインターフェースを融合する事業、家畜を利用するIPS臓器プラント、現時点であれば半導体を凌駕する事業への投資に充分な金額となる。東芝の置かれた状態を推察して、映画、誰がために鐘は鳴るで、恋人同士が生命の危機に晒されて愛する者(イングリッドバーグマン)を救うために別れを決断する、結果、自身(ゲイリークーパー)は意味を失った使命の末に戦場に残り、愛する者は信用ならない者と信用なる仲間に委ねるラストシーンを思い出した。
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