羽生善治氏が、定期的に人工知能について語られている。人間の盲点からの発想を提示する反面、それに頼れば人間は考えなくなる。人工知能の指す将棋の方が面白ければ、人間の指す将棋の存在価値は失われる。人工知能の産み出す分散化したデータを纏めて理解して価値を生み出すのは今は人間にしかできない。創造の99パーセントは過去存在した物事を新しく組み合わせるという人工知能が得意な最適化、残り1パーセントは根本的なセオリーを変える創造で今は人間にしかできないといったような論説をされている。かつて、対論で、組み合わせの中から最適な解を見つけるのが得意で、感性や美意識に訴える物事を見つけるのは不得意だ、という指摘をされている。現時点では人工知能が思考の内、デジタル分野で完結する囲碁や将棋を始めとして、合衆国では判例調査や倒産処理、医療や製薬の治験に導入されてきた。しかし、例えばサイトで見られるイチローのスーパープレーは人工知能では敵わない。人工知能が進化するにつれてアナログ回帰と文化や芸術、スポーツ分野の才能が再評価される可能性が高い。
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