2017年4月17日月曜日

過去の経歴を積み上げても未来の自分にはならない

学業、資格、技能といった自己啓発をする際にその内容ではなく、そのイメージに頼る思考があり、そのような思考をとった時点で永続性は失われ、取っ替え引っ換えが繰り返される。例えば、東大卒、元何々、元何々勤務、現在公認会計士、というように。理系の場合はそのような恐らく思考はより少なくて、生物や生命に興味があれば医師や研究者という内容とアイデンティティが結び付きやすく、その為にその内容に従った学業や資格や仕事が形成されやすい。悪く言えば潰しが効きにくい、専門知識が転用しにくいところがキャリアプランに影響する。イメージに頼る選択は、例えば偏差値の高さから興味のない東大文科一類を受験するなどの行動に繋がると、その後の人生は、自身の好き嫌いではなく社会的評価という物差しの上を歩く人生になり、隣の芝生は青い、と思いながら好きでもないことを続ける時間が生まれ、長続きしない。例えば学業や資格とは無関係なタレントに転身したりというように。社会やスポーツで、好きでやっている者と、そうでもない者とがいる場合、どちらか勝るか、どちらか見ていて様になるかは、時間の経過で明らかになっていく。それがやり直しのきく年代なのか、やり直しのきかない年代なのかという場合で、差が歴然とするだろう。このような結果を知る者から見れば、元何々という過去の経歴は直ちに意味を持つものではなく、洋服などに見られるブランド好きという記号的評価、その時点でやっていることとの繋がりが見出せなければ無駄が多く迷いのある人生を読み取る。

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