2017年5月25日木曜日

大統領が情報の機密性と開示を判断することを交渉材料にする

合衆国の大統領がロシア外相に機密情報と情報源を漏洩したとの報道があり、為替相場が動きを激しくしている。機密情報の機密性の認定や解除についてどのような規制があるのかが分からないので判断に迷うところである。諜報機関や報道機関が情報の信頼性を置くのは客観的事実と情報源の信頼性にあるから信頼できる筋に信頼して貰うという相互信頼関係を構築し、維持することが重要になり、この信頼性を失えば情報不足や不確定な情報を元に意思決定や行動を決めることになり、前線で事務処理する方にとっては死活問題になる。ヒッチコックの映画トパーズで、合衆国の諜報がソ連のキューバに対する軍事機密を得るべく、中立にありキューバの上層部と友人関係にあるフランスの諜報を通じて情報を得るが、その場面にフランスの諜報がいたというだけで彼の筋の信頼を失い関与した者が命を失い、諜報本人まで危機的状況に陥る非常に機微に富んだスリリングな展開を思い出した。

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