2018年2月9日金曜日
危うきに近寄る君子が叩かれる
ある部屋の親方が、その弟子の関取に他の部屋の関取との飲食等交遊を禁ずるのは、その場でのやり取りや食事の勘定が、第三者から見て、取組における不正の疑いを招き、それが当事者だけで何ら客観的な保証がない以上、反証が極めて困難になるからであろう。特に、一方当事者が、他方当事者との間で言い分が異なり、例えば星の売買があったなどと言われたら事実に関わらず社会的信用を失墜してしまう。それは市長が業者の接待を受けた際に金銭を受け取ったという場合の認定で、業者の供述を採用することを考えれば当然だと思われる。そのような決まりのある部屋の関取が同窓会に参加したところ、その場に、想定外に、別の部屋の関取がいたとすれば、恐らくその関取も先の決まりは過去の付き合いのなさから知っている筈で、にもかかわらず参加するには暗に先の決まりを破らせても構わないとの意図があると思われても仕方ないだろう。関取は、決まりからその場を去った方が良いが同窓会の手前、それが出来ずに参加してしまうと、親方には言えない飲食をしたことになる。その飲食の場で、何か問題が起きたときにはひとつ決まりを破ったことを正直に親方に言うというハードルがあり、そのハードルは、他の関取にとっては問題行動において有利に働くことになる。そのような場を経て、何らかの問題が、場所直前に起きていたとして、相撲の神様が命をかけて相撲をした結果、一方は死にました、という取り組みの後で、そのような場を経た関取が普通に相撲を取るというのであれば、先の神様は死にきれないだろう。
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