2016年3月29日火曜日

金持ち父さん

トマピケティの著書21世紀の資本で、戦争で資本の毀損がない限り、資本収益率が経済成長率を上回るという指摘をしている。資本収益率は4から6パーセントで、これは一般的な株式投資で要求されるパフォーマンス、この程度の収益率でなければ債券が買われるというレベルに相当する。ロバートキヨサキの著書金持ち父さん貧乏父さんで毎月金を生み出すものが資産、毎月金を消し去るものが負債というような定義付けをして、賃貸不動産などの投資の必要性を説き、キャッシュフロークワドラントで、収入を得る方法から4つの分類をしている。日本では、離れる若者、嫌消費といわれ、ネットカフェ難民、シェアハウス暮らし、山林で小屋暮らしというライフスタイルが見られる。つまり、日本社会自体が、それに関わるだけで毎月金を消し去るものという定義に当てはまり、日本社会との関わりを避ける傾向の表れといえる。賃金労働をすると社会保険料の負担は30パーセント、所得税は平均20パーセント、消費税は近く10パーセント、国債保有者は金融機関又は65歳以上の高齢者が殆どで、1000兆円の債務を税負担を通して彼らに支払う時代になるから、投資資産のない若者に残された選択肢としては、大量生産、大量消費、大量廃棄の日本社会との関わりを避けるのは最適解となるのだろう。この流れはさらに極限に進み、天然資源の自然収益率、即ちある天然資源が年間に生み出す果実や生体の増加率が年間6パーセントを超える以上、農業や漁業回帰の流れが起きると考えている。自給自足による食糧確保の過程で時間や空間のコストや課税負担が少ない。

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