2016年1月30日土曜日

文具

個人事業をする場合に賃料と賃金は最大のリスク要因になる。この支払いに窮するようでは経営は危うい。創業時から一貫して、賃料や賃金といった固定費をいかに負担することなく売上を上げて経費の支払いを削減しながら利益までもってくるかという工夫をしてきた。無スペース、省スペース、無人化、省人化を達成し、かつ事業の規模を大きくせずに利益だけを増加するという方法をいつも考えている。例えば、机すら、事務机であれば抽斗があるときに抽斗を開ける、文具を出す、抽斗を閉める、事務をする、抽斗を開ける、文具をしまうといった工程を経て、これが各事務員全てで行われる。ここに問題意識があって、事務机を全て、抽斗のないダイニングテーブルに統一統合して、文具を各種ひとつに統合して倉敷意匠の救急箱に入れておくようにして、ここから始めて次第に改良と改善を積み重ねて最終的に事務員を雇わないで済むような仕組みに変えていった。事務所は書庫がかなりのスペースを占めていたが、書籍に坪数万円の賃料を払うことになる。平成18年、真っ先に書籍2000冊を裁断してスキャナでデータ化して当時のipodtouchで読めるようにした。今ならgmailやevernoteを利用してクラウドからiphoneなどのスマートフォンで読むようにするのだろう。書庫の廃止だけで事務所の規模を40パーセント減少させて賃料を20万円程度削減した。この金額なら削減分で更に書籍を買って自炊でデータ化することも可能になる。文献調査の必要がある、立ち上がる、書庫に行く、書籍を集める、開く、検索する、開く、閉じる、の繰り返しが無くなる。OCR化された文献データに検索をかければこの作業は無くなる。

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