2018年3月5日月曜日

源泉、原料、原点を押さえる

事業を行う場合に原料から製品までの工程に付加価値を付けて販売することが鞘取りとなり、事業主にとっては電気、ガス、水道、原材料、労働力が原料となる。従って、例え仕入れが安くとも、最終製品を仕入れて事業を構築してもその部分に付いて鞘取りを放棄して製造者、供給者に帰属させることになり意味がない。例えばコラボレーションオフィスのコーヒーをネスカフェにしてカプセルを購入したり、貸しオフィスを賃借したりというのは、最終製品には製造者の利幅が乗るため高くなる。これは鞘取りの場面を放棄するに等しい。原料や原点に回帰する思考が必要になるだろう。賃金労働は雇用側から見て原料となるので労働者から見れば安売りになりがちである。最終製品にするには労働に付加価値を付けて価格決定権が提供側に留保されていなければならない。建売住宅を買って後々売る場面での価格決定は不動産業者など買い手次第であれば原料価格に回帰している。建物価格は加えないばかりか解体費用を土地代金から引かれる。これは建物代金に金利を負担して支払ってきた結果というのだから不経済さは明らかとなる。土地の供給側は中古建物ではなく新築建物をローン付きで高く売りたいのであり、旧来の建物は邪魔になる。ラーメンの麺が原料で、スープは飲まない限り包装材に等しい。すると原料価格は実質麺と具材の価格となるが、実際はスープの方が高い経費が掛かる場合も多い。即ち付加価値の殆どは廃棄されている以上それに払われた費用も捨てているに等しい。スープが飲めるラーメン店を選択するか自作するしかない。

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